銀河鉄道999の主人公 星野鉄郎 そもそも鉄郎は、どうして銀河鉄道999に乗ることになったのでしょうか?
それを探るべく、今回はもうすこし深く旅の目的を見ていきましょう!
これを読めば、さらに鉄郎が好きになり、銀河鉄道999の物語がもっと好きになると思います!
では、鉄郎の巻、はじまり、はじまり~!
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- 銀河鉄道999星野鉄郎の旅の目的は?
銀河鉄道999星野鉄郎の旅の目的は?
鉄郎の旅の目的は、何なのでしょうか?
乗車料金がとても高額な銀河鉄道999号に、何も目的がなければ乗りたいとは思わないでしょう。
鉄郎が999号に乗りたいと思ったきっかけがあります。
今回は、そのことに焦点を当ててみたいと思います。
鉄郎は、銀河鉄道999に乗り不老不死の体を手に入れるために「機械の体」をタダでくれるという星に行くことが旅の目的だというのは、皆さんよくご存じなのです。
しかし、なぜ機械の体を手に入れることが必要だったのでしょうか?
鉄郎が何となく機械の体を手に入れたいと考えたのではなく、強い思いがありそう願ったのです。
そのきっかけは、次の3つです。
その一つ目は、鉄郎の父の死です。
銀河鉄道999の物語は、TVアニメ第1話で「機械の体を手に入れる」ことができれば「長生きができる」ということを鉄郎の母が言うところから始まります。
そのため、なぜ機械の体を手に入れることが必要のかがよく分かりません。
そこには、鉄郎が生きた時代の地球の社会構造が起因しているのです。
その社会は、機械の体をもった者と、生身の体をもった者に分離されていたのです。
まさに、前者(機械の体)は「金持ち」で、後者(生身の体)は「貧乏」。
そして、金持ちの機械化人が貧乏な生身の体の人間を虐待する社会だったのです。
そのような社会構造を批判し、機械の体を買うことに反対した鉄郎の父は、何者かに殺されたのでした(第1話:鉄郎と母の会話より)。
このとき、鉄郎はきっとこう思ったに違いありません。
「働いてお金を稼いで、貧乏から脱却し機械の体を手に入れるんだ!」と。
しかし、そんなとき、ふたつ目のきっかけとなる事件が起きます。
それが、鉄郎の母の死です。
鉄郎は、ある日の雪の降る夜中、母と2人でメガロポリスに向けて歩いていました。
その目的は、メガロポリスで働いて、銀河鉄道999に乗車するための定期券を手に入れる事。
最終目標は、もちろん銀河鉄道999号に乗車し、機械の体をタダでくれる星にいくことです。
しかし、この時は、鉄郎親子に十分なお金がなかったため、まず働いてお金を貯めようとしたのですね!
雪が舞い散る夜道、鉄郎の母は、機械伯爵という機械化人が趣味で行う「人間狩り」に遭い殺されてしまいます。
この当時は、機械の体を手にした者は、夜、生身の人間を見たら撃っても良いというルールになっていたのです。何と理不尽なルールでしょうか!
鉄郎は亡くなる直前の母から「機械の体がもらえる惑星に行きなさい、父や母の分まで長生きしなさい」と最期の言葉として受け取っています。
そう、鉄郎は機械の体をもらうことが当初からの目的だったのです。
ただ、母を、自分が手にしようとしている機械の体をもった者に殺されたことで、「(鉄郎自身が)機械の体をもって機械の体の者(機械伯爵)を殺す」ということに目的が軌道修正されます。
目の前で母を機械化人に殺され、挙句の果ては、母の遺体を機械伯爵の屋敷の壁に飾られるという残忍なことをされたわけですから、鉄郎の怒りは並大抵のものではなかったと言わざるを得ません!
鉄郎の怒りは頂点を迎えたのですが、ここで、3つ目のきっかけが訪れます!
それがメーテルとの出会いだったのです!
メーテルは雪に埋もれた鉄郎を助けました。
鉄郎は、メーテルと出会い、のどから手の出るほど本当に欲しかった銀河鉄道999の乗車券(パス)をタダでもらえたのです!
母が殺されたあと、夢にまで見た銀河鉄道999号の無期限パスのプレゼントに、鉄郎はメーテルに感謝したと思います。
このとき鉄郎は、母から「父や母の分まで長生きして」と死を前に最後の言葉を受け、「永遠に生きられる機械の体を持ちたくて列車に乗る」という本来の目的に立ち戻ったのです。
旅の目的という大きなテーマでしたので、まだまだ書き足りませんが、今回はこのあたりで終わりにしたいと思います。
今後も少し哲学的な記事も書いていきたいと思いますので、ぜひ読んでみて頂きたいと思います!
では、次の記事でお会いしましょう!
さいなら、さいなら、さいなら~!!
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